量販店の特長
量販店の寝具やふとんの売り場に行くと、ある程度、売れ線の商品が揃っていることがわかります。先にも書いたとおり、量販店の場合、販売している商品は、当然、寝具やふとんばかりではありませんから、店舗全体の商品構成を考えなければなりません。そのとき、単位面積当たりの売上げが多いのは、食料品や衣料品ということになります。同時に、競合となる専門店が多い商品に競争力を持たせるためには、様々な工夫が必要になります。
そして当然のことながら、そうした工夫にはコストがかかるため、価格競争力で勝つのが難しくなります。このような経過をたどって、今や大きなスーパーマーケットといえども、商品構成は何でもあるというわけには行かなくなってしまっています。百貨店といわれるデパートは、何でも揃うということと商品構成に限界があるという矛盾点に折り合いをつけるために高級品を揃えるという戦略をとっていったのです。定価販売でも、そのデパートで販売しているものなら信用が置ける、そうした信頼感がデパートの存在価値だったのです。
寝具の場合、現在ではどうなっているでしょうか。まず量販店では売れ筋商品を絞って、他の商品は置かなくなっています。ただ、その商品は価格競争力もあり、かつその量販店の持つ信用力で消費者に安心を与えてくれます。ですから、一般的で贅沢品でも安物でもない商品を選ぶなら量販店で売れ筋商品を選ぶのもひとつの方法です。それにあまり陳列に面積をとらない枕や毛布といった商品なら豊富に揃っています。
こうした量販店の特長を上手に活かして商品を購入しましょう。またデパートの寝具は、まだまだ高級品が揃っています。外国ブランドの良い商品を選ぶのにデパートに行くのはとても良い選択でしょう。特に贈答品の場合にはデパートで商品を選び、デパートから商品を配送することは、今も意味があるといえるでしょう。こうした量販店やデパートの特性は、寝具店やふとん店と呼ばれる専門店とは明らかな違いがあります。
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